グラフィック性能や処理速度など、あらゆるスペックがPS4から大幅に向上したPS5。その分価格も高く、修理や買い替えは手痛い出費となるため、保証があると安心です。
購入から1年間はメーカー保証が付帯していますが、PlayStation延長保証サービスに加入することで保証を3年間まで延長することが出来ます。
当たり前ですが長く使うほど故障は起こりやすくなるため、延長保証に加入すると安心ですが、本当に必要でしょうか?
筆者としては、PlayStation延長保証サービスとほかの延長保証サービスの内容を理解して必要なものを選ぶことが重要と考えています。
その理由について、この記事ではPlayStation延長保証サービスに加入するメリットやデメリット、ほかのおすすめの保証サービスなどを紹介しながら解説していきます。
これからPS5を購入する人、既にPS5を持っている人も、安心して遊ぶためにぜひ最後まで読んでみてください。
PS5公式の延長保証「PlayStation延長保証サービス」とは
PS5公式の延長保証である「PlayStation延長保証サービス」は、文字通りメーカー保証期間を延長することが出来るサービス。
無料のメーカー保証(購入日から1年間)期間中であれば、プレイステーションオフィシャルサイト「PlayStation.com」からいつでも申し込みが可能です。
加入することで保証期間が2年間延長され、無料保証と合わせて計3年間のメーカー保証を受けられるようになります。
なお現在のPS5の修理費用は下記の通り
PS5の修理費用
- 外装部品の交換 7,150円
- 電源ブロックの交換 9,350円
- メイン基板の交換 27,500円
- ディスク読取 / 駆動ブロックの修理 / 交換 8,800円
- DualSense ワイヤレスコントローラーの修理 / 交換 6,050円
いずれも修理もゲームソフト1本分以上の料金で、手痛い出費となってしまいます。
それに対して、延長保証の料金は4400円と1回の修理よりも安くなっています。
PlayStation延長保証サービスの保証内容
以下からはPlayStation延長保証サービスについて詳しくチェックしていきます。
保証期間
延長期間に加入するとは通常の1年間に2年間が追加され、合計で3年間保証となります。
ただし、以下の場合には保証が終了されるので注意です。
サービスが終了する条件
- 修理を2回おこなった場合
- PS5本体の交換をおこなった場合(同梱の付属品を交換した場合は修理)
保証対象となるもの
保証の対象は以下のようにPS5本体とその同梱物。故障しやすいコントローラーも本体の同梱物に限れば対象となるのが嬉しい点です。
サービスの対象となるもの
- PlayStation®5本体
- DualSense™ ワイヤレスコントローラー
- ベース
- 電源コード
- HDMIケーブル
- USBケーブル
※限定モデルなどの特殊な付属品は対象外となるため注意
保証対象となる故障
保証対象となる故障は正常な使用状態(取扱説明書などの注意書きに従った使用状態)で故障した場合。
保証書が確認できない場合や不注意・災害による故障などは有償となるため注意です。
詳細は下記のようになっています。
4. 保証期間内でも、次の場合は保証の対象外になります。
(1) 購入証明がない場合
(2) 購入証明に、「第3 購入証明について」に定める必要事項の記載がない場合
(3) 購入証明が改ざんされている場合
(4) 購入証明がアフターサービス依頼品のものではない、またはアフターサービス依頼品のものと確認できない場合
(5) 購入証明の日付が視認できない場合
(6) 購入証明の日付から判断される使用期間を明らかに超える経年劣化が製品に認められる場合
(7) 購入証明の日付よりも前に製品が使用された形跡がある場合
(8) 使用上の誤り / 他の製品から受けた障害がある場合
(9) お買い上げ後の外的要因(落下、衝撃 / 圧力などの負荷、液体 / 異物の混入など)による故障および損傷がある場合
(10) 火災 / 地震 / 風水害 / その他の天変地異、公害、塩害、異常電圧などによる故障および損傷がある場合
(11) 一般家庭外(例えば業務用)で使用したことによる故障および損傷がある場合
(12) 前各号に準じる事情があると当社が合理的に判断した場合
PS5の延長保証は必要か
PS5の修理費用は手痛い出費であり、突然の故障に備えて延長保証に加入していくと安心。
しかし、公式のPlayStation延長保証サービスは不注意・災害による故障などは保証が適用外ということがデメリット。それを理解した上で、加入が必要か判断することが重要です。
また家電量販店などの販売店が提供する保証サービスやモバイル保険などの公式以外の延長保証も多いです。それらの特徴を理解して、自分に必要な延長保証はどれかを選ぶことも大切です。
そこで、次にいろいろな延長保証サービスの内容とそのメリット・デメリット、さらにその他の延長保証の内容について紹介していきます。
PlayStartion延長保証サービスとほかのPS5延長保証の比較
ここでは以下のPS5延長保証の内容とメリット・デメリットを紹介・比較していきます。
- PlayStartion延長保証サービス
- 販売店の延長保証(ビックカメラ、ノジマ、ジョーシン)
- モバイル保険
PlayStation延長保証サービス
対象機器 | ゲーム機本体およびこれに付属するコントローラー等(ただし、メーカーの保証規定において保証対象となる付属品
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申し込み期間 | メーカー保証期間内(購入日から1年間) | |
保証期間 | 3年 (メーカー保証1年+ 延長保証2年)修理2回または交換1回で終了 | |
保証内容 | 取扱説明書に従って正常に使用した場合に生じた自然故障 | |
料金 | 4400円(税込み) | |
備考 | 修理時の往復送料は無料 |
メリット | デメリット |
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PlayStation延長保証サービスはメーカーの無料保証期間中(購入日から1年以内)であればいつでも加入出来ることがメリット。加入を忘れる心配もなく、少しだけ遊んで売却することを考えている場合などは加入を保留することが出来ます。
メーカー公式の保証であるため修理の信頼度も高く、本体に付属しているコントローラー等も対象となることも魅力です。
一方で物損は対象外、回数は2回までと保証の制限が多いのがデメリット。通常通りに使用していればほぼ問題ない制限だと思いますが、不慮の事故による破損や水濡れなどが心配という人はモバイル保険などがよいでしょう。
販売店の延長保証サービス
販売店の保証サービスの内容は様々。加入出来るタイミングは購入時のみの場合が多いため、事前に他の保証サービスと比較してどれに加入するか決めてから購入するのがおすすめです。
ここでは参考としてビックカメラ、ノジマ、ジョーシンの延長保証について紹介します。
ビックカメラ
対象機器 | 製品本体(付属品は対象外の可能性あり) | |
申し込み期間 | 本体の購入時 | |
保証期間・回数 | 3年(メーカー保証1年+ 延長保証2年)期間中何度でも可 | |
保証内容 | 取扱説明書に従って正常に使用した場合に生じた自然故障 | |
上限金額 | 購入金額の80%(上回る場合は、代替品を提供して保証終了) | |
料金 | 商品金額(税込)の5%分のポイント | |
備考 | 修理時は店舗に持ち込み または有料の修理品引取サービスの利用が必要 |
メリット | デメリット |
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ビックカメラの延長保証(ビック長期保証)は商品金額の5%のポイントで加入出来るのが特長。PS5本体の定価は税込60478円であるため、およそ3000ポイントで公式保証よりもお得です。
またビックカメラのポイント還元率は基本10%であり、PS5購入時に受け取るポイントをそのまま利用して気軽に加入出来ます。
一方で、SNSなどの口コミでは付属品については購入時に同梱しているものも保証対象外になることがあるとのこと。不具合が起こりやすいコントローラーも対象外になると保証の安心度が全く異なるので購入時には店舗等で確認するようにしましょう。
さらに修理を依頼する際にはPS5本体をビックカメラの店舗に持ち込むか、有料の引取サービスを利用する必要があるのもデメリット。近くにビックカメラがない場合は修理依頼の手間が大きいかもしれません。
ノジマ
対象機器 | 製品本体(購入時に同梱した付属品を含む) | |
申し込み期間 | 本体の購入時 | |
保証期間・回数 | 延長保証 | 5年(メーカー保証1年+ 延長保証4年)、回数制限なし |
延長保証プレミアム | 自然故障3年(メーカー保証1年+延長保証2年)、回数制限なし
物損故障1年、期間中1回限り有効 |
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保証内容 | 延長保証 | 取扱説明書に従って正常に使用した場合にに生じた自然故障 |
延長保証プレミアム | 取扱説明書に従って正常に使用した場合に生じた自然故障+ 落下、破損、破裂、異常電圧、水濡れ等の偶然の事故で正常に働かなくなる場合ドット抜けや買い間違え | |
保証金額 | 自然故障 | 購入日-1年未満 購入金額×100% 1年-2年未満 購入金額×80% 2年-3年未満 購入金額×70% 3年-4年未満 購入金額×60% 4年-契約終了日 購入金額×50% |
物損故障 | 新品購入用ポイントまたは新品交換 | |
料金 | 延長保証 | 5500円(税込) |
延長保証プレミアム | 8250円(税込) | |
備考 | 修理時の往復送料は無料 |
メリット | デメリット |
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ノジマの延長保証は通常版とプレミアムのどちらかが選択出来るのがポイント。
通常の延長保証は保証期間が5年間と長期間、延長保証プレミアムは自然故障だけでなく物損保証が付くのがメリットです。
一方で料金は通常の延長保証が5500円、プレミアムが8250円と公式保証よりも高めです。またプレミアムの物損保証は1年と自然故障よりも保証が短いのがやや残念な点です。
ジョーシン
対象機器 | ゲーム機本体およびこれに付属するコントローラー等(ただし、メーカーの保証規定において保証対象となる付属品
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申し込み期間 | 本体の購入時 | |
保証期間 | 自然故障 3年 (メーカー保証1年+ 延長保証期間2年) | |
物損故障 1年(期間中1回限り有効) | ||
保証内容 | 物損保証付 | 取扱説明書に従って正常に使用した場合にに生じた自然故障+ 落下、破損、破裂、異常電圧、水濡れ等の偶然の事故で正常に働かなくなる場合 |
物損保証なし | 取扱説明書に従って正常に使用した場合に生じた自然故障 | |
料金 | 物損保証付 | 2200円(税込) |
物損保証なし | 1650円(税込) | |
備考 | 修理時の往復送料は、ヤマト運輸利用時のみ無料 |
メリット | デメリット |
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ジョーシンの延長保証(ゲーム機まごころ保証)もノジマと同じように物損保証を付けられるのがポイント。
料金は物損保証付きでも2200円で公式の半額以下なのが大きなメリットです。物損保証以外の内容はPlayStation延長保証サービスとほぼ同じ。購入時に加入する必要がありますが、すぐに保証を付けたい場合はおすすめ出来るサービスと言えます。
デメリットはノジマと同じく物損保証が1年と短いということ。物損の長期保証が欲しい場合は次に紹介するモバイル保険を検討してみましょう。
モバイル保険
モバイル保険はモバイル通信端末のトラブルに対応する保険。
月額700円で主端末1台+副端末2台の計3台まで補償され、Wi-FiやBluetooth接続が可能な端末であれば対象とすることが出来ます。もちろんPS5などのゲーム機も補償対象です。
モバイル保険は主にスマホの補償を想定した保険となっているため、上記で紹介した延長保証とはサービス内容の違いが大きいです。そのため、PS5の保証として利用する場合のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
対象機器 | スマホ、ゲーム機、ワイヤレスイヤホン、コントローラーなどの無線通信が可能な端末を3端末(主端末1台+副端末2台)
PS5の場合は本体に付属していたワイヤレスコントローラーやケーブルも対象 |
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申し込み期間 | 取得から1年以内(中古でも可) | |
補償期間 | 加入中である限り有効 | |
補償内容 | 不慮の事故による故障、外装破損、損壊、水濡れ、盗難など | |
補償金額 | 修理可能の場合 | 主端末 1年間で最大100,000円
副端末(2台の合計) 1年間で最大30,000円 |
修理不能の場合 | 主端末 最大25,000円 (購入金額が上記金額以下の場合は その金額が上限)
副端末 最大7,500円 (購入金額が上記金額以下の場合は その金額が上限) |
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料金 | 700円/月 | |
備考 | 送料は補償対象外 |
メリット | デメリット |
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モバイル保険のメリット
Wi-FiやBluetooth接続ができるモバイル通信端末ならどんなものでも対象
モバイル保険は魅力としては、まず幅広い端末を自由に補償対象に出来ることがあります。
Wi-FiやBluetooth接続が可能なモバイル通信端末なら基本的にどんなものでも対象となります。PS5本体はもちろん、コントローラーやワイヤレスのヘッドセットなども単体で補償対象とすることが出来ます。(なお、PS5本体を登録した場合は同梱のコントローラーなども対象内となるとのこと)
登録している端末の変更も簡単で、コントローラーなどを 買い替えた際はマイページから登録済みのコントローラーを切り替えるだけで、新しいコントローラーを補償対象に出来ます。(一度登録を外した端末の再登録は出来ないため注意)
また補償が手厚い主端末を途中で副端末に変更することも可能。スマホを購入した際に主端末をPS5からスマホに変更するなど、修理代金を考えて登録内容を変更できるのが嬉しいです。(副端末から主端末への変更は出来ないため注意)
加入のタイミングが広く、中古品でも登録可能
加入のタイミングは購入日から1年以内であればいつでもOK。
購入日から1年以上であってもメーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入していれば登録可能です。つまり、PS5の場合は上記で紹介した延長保証サービスに加入している期間はモバイル保険に登録することが出来ます。延長保証サービスが終了する前にモバイル保険に加入しなおしたり、物損保証にも対応したい場合などにも加入するというように使えます。
また中古品であっても販売店から購入から3ヵ月以上の動作保証が付帯されたものであれば登録できるのも嬉しい点です。(オークションや、フリマアプリなどで購入したものは対象外)
補償対象が広く、上限金額内なら代金は全額補償
外装破損、損壊、 水濡れ全損、故障、盗難が補償の対象となり、修理費用は上限全額以内で全額補償、さらに修理不能となった場合には最大25000円を受け取ることが出来ます。
これまで紹介した延長保証サービスは主に自然故障のみが対象であったため、モバイル保険はより安心できる内容となっています。
また補償の上限金額は年間で主端末が合計10万円、副端末が合計3万円。
PS5の修理金額は~3万円くらいであり、一度の修理であれば副端末登録でも全額補償されるくらい。
スマホを主端末にして、副端末としてPS5を登録するといった使い方もおすすめです。
登録中は永続的に補償を受けられる。反対に解除のタイミングも自由
モバイル保険は端末の登録を解除しない限り永続補償。ほかのPS5の延長保証は期限が3~5年で決まっているのに対し、必要な限りは補償を受け続けることが出来ます。
反対に補償の必要がなくなったらすぐに登録の解除も出来るため、無駄なくサービスを利用できるのが嬉しいです。
モバイル保険のデメリット
3端末登録しないと価格は高め
モバイル保険の料金プランは3端末/月額700円のみであり、1台当たりの料金は月額233円、年額で2800円という計算となります。ほかの延長保証サービスと比較すると高めですが、その分補償が手厚いため妥当と言えるでしょう。
また、PS5本体のみの保証を考えている場合はプラスで2台の補償対象を持っていないと割高となってしまうため少し使いづらいです。
とはいえ、スマホ、ワイヤレスのヘッドセットやコントローラーなど、購入から1年以内の「Wi-FiやBluetooth接続が可能なモバイル通信端末」であれば登録できるため、3台登録はさほど難しくないです。
修理時の送料は補償対象外
修理時の送料は補償対象外となりますが、こちらはPS5の場合はオンライン修理受付サービスを利用すれば送料はメーカー負担であるため問題ありません。
3台の補償端末にスマホなどPS5以外のモバイル機器を登録する場合は注意しましょう。
おすすめの延長保証は?
以上のようにPS5の延長保証について紹介しました。
以下の表には保証に重視するポイントごとにおすすめのサービスをまとめたのでチェックしてみてください。
重視するポイントごとのおすすめサービス | |
保証に重視すること | おすすめの延長保証サービス |
とにかく手厚い保証サービスがいい | モバイル保険 |
なるべく長く保証してもらいたい | モバイル保険、販売店の延長保証(ノジマ) |
延長保証に加入するか迷っている | PlayStation延長保証サービス、モバイル保険 |
自然故障の保証のみでいいから安いサービスがいい | PlayStation延長保証サービス、販売店の延長保証サービス |
コントローラーを追加で保証してもらいたい | モバイル保険 |
基本的にはモバイル保険がおすすめ。
補償が手厚く、申し込みや解約の制限も少ないため様々な人に合う形で利用することが出来ます。
PlayStation延長保証サービスと販売店の延長保証サービスは内容が比較的似ており、自然故障のみ保証でよく、なるべく安く済ませたいという人におすすめです。
まとめ
本記事は「PS5の延長保証は必要か?公式延長保証の内容やビックカメラ、ノジマ、ジョーシンとの比較などを徹底解説」について書きました。
PS5の延長保証サービスとしてはPlayStation延長保証サービスのほか、ビックカメラやノジマ、ジョーシンなどの販売店の延長保証サービス、モバイル保険などが利用できます。
特にモバイル保険は補償の手厚さや加入のしやすさなどからおすすめ出来るサービスです。ぜひチェックしてみてください。
本記事が参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。