スマートタグ(紛失防止タグ)のパイオニアとして高い人気を誇っているTile。
音を鳴らす機能などの機能でもちものを見つけるサポートをしてくれます。
購入したTileはもちろん無料でも使えますが、サブスクリプションサービス(Tile Premium)に加入すると機能をさらに強化することが出来ます。
とはいえ
こんなふうに思う人もたくさんいるのではないでしょうか。
そんな人のためにこの記事では以下のTile Premiumに関する疑問について、20種類以上のスマートタグを実際に購入、使用した筆者が解説します。
- 無料で使う場合と有料(Tile Premiumに加入)ではTileの機能はどう違う?
- どんな人がTile Premiumに加入するべき?
- Tile Premiumの申し込み方法は?
Tileをすでに使っている人、これから購入したい人は、より上手く利用するためにぜひ最後まで読んでみてください。
Tile、Tile Premiumとは
Tileはスマートタグと呼ばれるものの紛失を防止するためのアイテム。
スマホと接続して「音を鳴らす」、「マップ上で位置を確認できる」などの機能で、紛失したもちものを見つけるサポートをしてくれます。
またTileには形状や機能が異なる様々なモデルがあり、シーンを選ばずに使用することが出来ることが魅力。 最新(2022)モデルでは以下の製品が登場しています。
モデル | Tile Mate(2022) | Tile Pro(2022) | Tile Slim(2022) | Tile Sticker(2022) |
形 | タグ型 | タグ型 | カード型 | シール型 |
特徴 | スタンダードな性能 | 音量、接続距離などに優れたモデル | 薄いカード型で収納しやすい | もちものに貼り付けて使用可能 |
取り付けやすいアイテム | 鍵、バッグ、ポーチなど | 鍵、リュック、スーツケースなど | 財布、パスポートなど | リモコン、工具など |
写真 |
Tileはサブスクリプションサービス(Tile Premium)を提供しており、加入することでTileの機能を追加・強化することが出来ます。
もちろん無料でTileを使うことも出来ますが、よりもちものを失くさないで使いたい人にはおすすめのサービスです。
無料で使える機能とTile Premium加入後に使える機能の違いは?
では無料で使える機能とTile Premiumに加入し使える機能はどんな違いがあるのでしょうか?
それをまとめたものが以下の表となっています。ここではこれらの機能について詳しく紹介していきます。
無料で使える機能・サービス | Tile Premiumで追加される機能・サービス |
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Tileの無料で使える機能
まずTileの無料で使える機能を紹介していきます。これだけでもたくさんの場面でもちものを見つけるために役立ってくれます。
近くのものを音を鳴らして探せる
最初に紹介する機能は音を鳴らす機能。
そんなときにTileの音が鍵の場所を教えてくれます。
この機能はTile がスマホの接続範囲内(およそ75~120m)にあるときに使用でき、家や職場内などでの探しものを見つけるのに役立ちます。
反対にTileのボタンをクリックすることで、スマホを鳴らして探すことも可能です。
一つのTileでスマホともちものの二つのアイテムを探すことが出来るのはありがたい仕様です。
最後に検知した場所をマップ上で確認できる
こんなときに役立つのがTileアプリのマップ。
もちものとスマホが最後に接続していた場所が表示されていて、落とした場所の手がかりとなってくれます。
最後に接続した場所にTileが見当たらない場合でも「見つかったら通知」機能をオンにしておけば、以下の場合に位置情報が更新されるため安心です。
接続が切れたTileの位置情報の更新
- 他のTileユーザーが落としたTileの近くを通ったとき
- 「Tileアクセスポイント」と落としたTileが接続されたとき
Tileアクセスポイントとは
「Tileアクセスポイント」では常時Tileを検索しています。アクセスポイント付近にTileが近づくと自動接続し、位置情報が持ち主のTileアプリに通知されます。
現在はタクシーや東急線の駅にアクセスポイントが設置されており、今後も様々な場所への設置が期待されます。
誰かが落とし物を見つけたときにメッセージを伝えられる
Tileの裏面には「ロスト&ファウンド」機能用のQRコードが記載されています。(QRコードがないモデルもあり)
誰かがTileを発見したときに、スマホでQRコードを読み取ると持ち主が登録したメッセージが表示されます。
メッセージにはメールアドレスや電話番号も登録できるため、見つけた人が持ち主に連絡が出来るようになります。
Tile Premiumへの加入で追加される機能・サービス
つづいてTile Premiumへの加入することで追加される機能・サービスについて解説していきます。
スマートアラート
まずはスマートアラート機能こと、いわゆる「置き忘れ通知」機能。
Tileとスマホが離れた際に通知を届けてくれる機能で、Tileをどこかに置き忘れることによる紛失を防げます。
Tileのスマートアラート(置き忘れ通知)機能の特殊な点は「ジオフェンス機能」と呼ばれる仕組み。
Bluetooth接続の有無に加えて、ジオフェンスと呼ばれる仮想の地理的境界線を利用して(5-10分程度の滞在で構築される)、そこから数百メートル程度離れた頃に通知が来るようになっています。
この仕組みによってBluetooth接続が切れたときの煩わしい誤通知を防ぐことが出来ます。
引用: プレミアム | Tile
さらにLocationアラートと呼ばれる設定によって、通知を届ける場所と届けない場所の管理が可能。家や職場などでの誤通知をさらに減らして快適に利用できます。
共有無制限
一つのTileを複数人で共有して操作・管理ができるようになります。無料でも元々の持ち主+1人までは共有が出来ますが、Premium加入後は制限人数なしです。(共有する相手はPremium会員でなくてよい)
リモコンや車の鍵など、家族や職場内の共有物の管理に役立つ機能です。
※なお Tile との接続は 1 対 1 で、2つのスマホから同時に音を鳴らしたりすることは出来ません。 別のスマホで Tile を探すには、片方のスマホのBluetooth 接続が切れている必要があります。
ロケーション履歴
Tileアプリのマップにはロケーション履歴(検知した位置情報)が記録されていますが、その記録を30日間まで遡って確認できるようになります。
最後に検知した位置でも見つけるための十分な手がかりとなりますが、より詳しくTileの状況を知ることが出来て安心です。
例えば、線路に沿って移動している場合は電車に置いてきたと推測できます。
なおTileを共有している場合にロケーション履歴が見れるのは本来の持ち主のみ。共有相手に自分の移動がわかることはなく、プライバシー面も安心です。
延長保証
Tile本体の保証が通常の1年から3年まで延長されます。延長保証の対象製品は下記の通りで、2020モデル以降は全て対象となっています。
延長保証の対象となるモデル | |
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Tileは無料で使うべき?Tile Premiumはどんな場合に入るべき?
Tileの無料で使える機能、Tile Premiumに加入すると使える機能について解説しました。
続いて、以下でどのような人がTile Premiumに加入するのがよいかを解説します。
反対に加入すべき人に当てはまらない人は無料でも十分にTileが活用できると思います。
Tileを複数使っている人
まずおすすめ出来るのが複数のTileを利用している人です。
Tile Premiumの料金のポイントは複数のTileを使用している場合も料金は変わらないということ。
つまり2台目以降のTileは実質無料で機能をグレードアップすることが出来ます。
もちろん延長保証もすべてのTileに適用されるため、故障などのトラブルによる買い替えの回数も減らすことが出来ます。
より多くのTileを長く使うことで、料金以上のサービスを受けとれます。
Tile Premium限定機能を利用したい人
当然ですが、Tile Premium限定機能を利用したい人が加入するのもありです。
迷っている場合、申込から30日間は無料お試し期間であるため実際に使ってみて判断しましょう。
また特定の限定機能が使いたい場合は、以下のスマートタグで代用することも考えられます。
スマートアラート
スマートアラート(置き忘れ通知)が使いたい場合、
iPhoneでの使用を考えているのであればAirTag、Anker eufy Security SmartTrack Linkがおすすめ。置き忘れ通知以外の機能(音を鳴らす、「探す」ネットワークによる検知など)も優秀です。
Androidの場合はMAMORIO、Anker eufy Security SmartTrack Linkに搭載されています。
しかしMAMORIOは音を鳴らすことが出来ず、Anker eufy Security SmartTrack LinkはAndroidではネットワークによる検知が出来ないため注意。これらの機能をすべて兼用したい場合はTile Premiumに加入するのがおすすめです。
ロケーション履歴
MAMORIOは当日中であれば検知の履歴(ロケーション履歴)を確認できます。その他のスマートタグは最後に検知した場所のみの表示となり、30日ものロケーション履歴を確認できるのはTile Premiumのみ。
この機能にこだわるのであれば加入することをおすすめします。
共有機能
Anker eufy Security SmartTrack Linkは最大6人で共有することが出来ます。
さらにAirTagもiOS17(2023 年 9 月 18 日リリース)から最大5人での共有が可能になりました。
Tile Premiumの料金・申込方法
Tile Premiumの料金
Tile Premiumの料金とそのポイントは以下の通り。
Tile Premiumの料金とそのポイント
- 月額360円または年額3600円の二つの料金プラン
- 申込から30日間はお試し期間(更新日前までの解約で無料。解約されない場合は有料)
- 複数のTileを使用している場合も値段は一緒
Tile Premiumは加入から30日間がお試し期間となっていて、この期間に解約すれば料金は発生しません。
加入を迷っている人は実際に機能を使ってみてから、決断することが出来ます。
またTileの使用台数によって料金が変わらないというのもポイント。Tileを使用台数が増えるほどお得になるため、鍵や財布などのたくさんのもちものに取り付ける場合は加入がおすすめです。
Tile Premiumの申込・解約方法
申し込みはTileアプリから簡単に行うことが出来ます。
Tile Premiumの申込手順
- Tileアプリを開き、右上の設定マークを押す
- Tile Premiumの利用開始を押す
- 年額or月額を選択して、トライアル開始ボタンを押す
- 設定画面にTile Premiumのプラン(1か月または1年)が表示されていることを確認して完了
Tile premiumを解約したい場合はTileアプリからではなく、以下のような手順で解約できます。
Tile Premiumの解約手順
iOSの場合
- スマホの設定画面を開き、画面上部のユーザー名を押す
- 「サブスクリプション」を押す
- 「Tile premium」を押す
- サブスクリプションをキャンセルまたはプランを表示から変更
Androidの場合
- スマホでGoogle Payを開く
- メニュー>アイコンメニュー>定期購入 を押す
- Tileの定期購入を選択
- 定期購入の解約/プランの変更を選択
まとめ
本記事は「【Tileは無料で使うか有料で使うか】Tileのサブスクリプションサービス「Tile Premium」について解説 SmartTrack Link レビュー 【AirTagとの違いやAndroidでの使用感も解説】」について書きました。
Tileは無料でも十分にもちものの発見に役立ちますが、Tile Premiumに加入することで「スマートアラート」「共有無制限」「ロケーション履歴」「延長保証」が使えるようになり、よりその働きをよくすることが出来ます。
限定の機能が使いたい人はもちろん、Tileを複数使っている人は加入がおすすめです。
本記事が参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。